被害調査の2回目です。前回と同じように10:30JR八鹿駅集合。
今回は10人。神戸より7人、姫路1人、但馬2人。今回は午前中は出石。午後から和田山、朝来を見に行く予定です。
打ち合わせ中に前回(11/3)のレポートが出され「こんな感じでまとめてください」と云われる。
レポートの書き方
今回の資料
和田山マップ(クリックすると大きく拡大します)
朝来マップ(クリックすると大きく拡大します)
出石マップ
最初は出石。もっとも被害の大きかった鳥居地区
地区の全景と出石鉄道(クリックすると大きく拡大します)
台風後何度も来たところ。今はボランティアの人もいない。まだまだ片付けは終わっていない状況。水に浸かった家屋の人に聞くと約2mぐらい浸かったとのことだった。建物が傾いていた家屋は解体されていた。
11月7日の状況
10月22日の状況
いまからでは想像も出来ない姿です。
この鳥居橋近辺に、昔、出石鉄道(出石~日高)のプラットホームがあるということなので探す。それらしきものがあった。
プラットホーム跡。土が取られてしまい擁壁だけが残っている。
橋脚跡。かすかに線路があった場所がへこんでいるのがわかりますか?写真は鳥居から出石町内に行く軌道敷きを撮ったものです。
96年ぐらいのときの写真が友人のHPにあったので了解を得て使わせていただきます。たぶん同じアングルだと思います。ということはすごくえぐられたのでしょう。
出石鉄道HP
町中に入り3班に分かれて調査
町中の被害は少なかったものの社寺には多くの風による被害が出ている。稲荷神社やそこに行く参道には山からの土砂が多く歩ける状態ではなかったそうだ。地域の人50人ぐらいが片付けていた。
一方、私達の班は被害が少なかった場所だが、沢庵和尚で有名な宗鏡寺(すきょうじ)では、庭園にある心地の池に土砂が入り嘆いておられた。
昼食後、伊福部神社(静思堂の反対側)にゆくがここは風による倒木で本殿の屋根が壊れていた。
その後、和田山と朝来の班に分かれて行動。
朝来の千年家は外壁が少し落ちていたが台風による被害かどうかわからない。
神子畑にあるムーセ旧居にも足場が設置されていた。軒裏に雨による汚れがあり
集合時間になったので私達の班は終了。あとで他の班の方の話を聞くと竹田地区の寺町通りのお寺が裏山からの土砂で被害が大きいらしい。という話を聞きました。
17:15ごろ全員が集合し簡単なミーティングのあと解散しました。
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但馬地区の被害状況をみて。
二回に分けて調査しましたが、やはり古い建物は風による被害が多かったようです。
山の近くにある社寺は風による倒木や、土砂崩れによる被害、水による被害は、堤防決壊という濁流の圧力が家屋を押し倒しています。しかし、堤防際にあった茅葺民家は家屋が残っていました。勝手な判断ですが田の字型の家で壁面が少なく水の抵抗が少なかったのかもしれません。現場打ちコンクリート杭をうった家はさすがにびくともしていませんでした。床上浸水は土壁を洗ってしまいボロボロの状況、床上、床下浸水も床下の土が乾かない限り畳を敷くことも出来ません。もっとひどいのはフローリングの床下をどうやって乾かすか。石灰すらまけないと言っておられました。床下換気口から強制的に散布するかとも、、冗談のような話ですが本当のことです。床下点検口は多めに取るのがいいでしょう。
さて今回の被害調査には、多くの方に但馬に来ていただきました。ここまで調査したんだったら、あともう少しで但馬全域を調査できるかもしれないという野望もありますが、台風23号の被害は但馬だけではなく全県下に被害をもたらしているので、但馬地域はひとまず今回で終了し他の地域の調査の手伝いに行きたいと思います。
二回にわたり遠方より来て頂き、その上調査までしていただきました。本当にありがとうございました。